もふの男温泉旅

社畜と化した男が、癒しのため温泉と食べ物を楽しむ記録。

田舎の名宿!至高の温冷浴!奥飛騨温泉旅館藤屋

皆様、ずいんぶと寒い季節となりましたね。

温泉ブロガーのもふです。

 

いや~この寒さ温泉の暖かさが体に染みる良い季節ですね。

先日岐阜県奥飛騨温泉に行ってきました。

そこで、久々に感動するほど良い宿に出会ったので、本日はそのお宿を紹介します。

 

奥飛騨温泉は平湯、新平湯、福地温泉栃尾温泉、新高千穂温泉の4つの温泉郷の総称となります。今回のお宿は新平湯温泉の藤屋さんです。

奥飛騨温泉郷の観光拠点となる平湯バスターミナルからもバスで10分ほどとアクセスも良いです。平湯バスターミナルは新宿や名古屋、大阪、京都など各地と高速バスで繋がっています。私も新宿から約4.5時間のバス旅を経て新平湯までたどり着きました。

 

藤屋さんは全7室と小規模な旅館ながら、無料で空いていればいつでも使える露天風呂が2つもあり、このコロナ時代にはうれしい密を避けられるお宿でもあります。

温泉だけでなく、畳は抗菌のものに変えたり、高性能な空気清浄機を設置したりと宿としてもウィズコロナに真剣に取り組んでいる宿です。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、こちらが藤屋さんの全景です。

旅館というより、民宿のような雰囲気があるかもしれません。

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藤屋さんの注意点ですが、家族経営の小さなお宿なので3時ちょっきしにならないと、チェックインできません。また、周辺に少し時間のつぶせるようなカフェなども無いので、ご注意ください。

 

今回は私1人の宿泊なので部屋は一番小さな8畳のお部屋です。

まぁ、一人旅なので8畳でも持て余してしまうのですが……

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畳もコロナ対策で入れ替えたばかりで非常に快適です。風呂はついていませんが、洗面台とトイレはついています。

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ウェルカムフルーツは「奥飛騨見聞録」です。どら焼きの生地であんこと餅を包んだものです。お味は想像通りですが、美味しいかったです。

 

一息ついたところでお待ちかねの温泉タイムです。藤屋さんは奥飛騨温泉で唯一の70℃の源泉と35℃の源泉、温冷2つの源泉を持つお宿です。それを生かし、循環なしで常にお湯がかけ流されていています。

そして、私一押しが35℃の冷泉のみを注いだ浴槽です。

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写真奥が通常の浴槽で、一部浅瀬になっていてそこで寝湯を楽しみながらゆっくりと体を温めて、手前の35℃源泉オンリーの浴槽で一気に体を冷やす。これを何回も繰り返していくと、じょじょに体が溶けるような極上の感覚を味わえます。

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おもむろに露天風呂に出て紅葉を楽しみながら温泉に浸かったり、浴槽の淵で横になってくつろいだりしながら、温冷浴を1時間以上楽しみました。

今回宿泊した時は私を含めて5組しかいませんでしたので、何度か大浴場を利用したのですが、ずっと独泉していました。

 

温泉に入ってリラックスしたら、お腹がすいてきますよね?

藤屋さんではハイカラなコース料理は出てきません。しかし、奥飛騨の自然の恵みを生かした「かかさま料理」をお腹いっぱいになるほど出してくれます。

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食前酒は自家製の山ぶどう酒です。毎年秋になると1年分つけているそうです。少しアルコールが高いですが、いい山ぶどうの良い香りがしました。

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前菜的な物として、各種山菜があります。お品書きも無くて、私も山菜には詳しくないので、詳細なことは語れないですが、左上のゼンマイは鰹の出汁が利いてて、食感も良かったです。

 

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奥飛騨は標高1000メートルくらいのところにあるので、夜は冷え込みます。こんな時に暖かいお蕎麦はうれしい限りです。

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そして、飛騨と言えばこちら飛騨牛ですよ!!一目で高い肉とわかるこのサシの具合!!それを贅沢に朴葉焼きにして食べます。非常に柔らかく脂の甘みを感じられる良い肉でした。
こちらは藤屋さんに限らないのですが、奥飛騨温泉郷のお宿だと基本的に飛騨牛の料理が通常の宿泊コースでもついてくるんですよね。他の温泉地だと上のグレードの料理プランにしないと、御当地のブランド牛が食べれなかったりすることも多いので、奥飛騨温泉郷全体で、「飛騨牛を食え!」そう叫んでいる気がします。

 

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刺身は山の宿らしく、イワナの姿造りです。つぶらな瞳が可愛いですね。ちなみに、今回私が泊まっているプランは普通のプランで、料理アップグレードとかじゃないんですよ。それなのに贅沢にも丸々一匹食べてええんですかね?

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こちらは鱒の笹の葉包み焼です。いい感じにふっくらと焼きあがっていました。

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天ぷらはエビの大葉巻き、ヨモギ餅、山菜、南瓜をアツアツの揚げたてで持ってきてくれました。宿泊者の少ない宿だからこその出来たてほやほやの料理ですよね。

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今回一番私が楽しみにしていたメニューがこちら。温泉熊鍋です。藤屋さんでは、鴨、地鶏、イノシシ、熊のなかから好きなお鍋を選ぶことができます。これまで熊肉を食べたことが無かったので、迷わず選びました。お鍋自体は甘めの味付けのため、卓上にある一味を加えて味を引き締めるとさらに美味しかったです。注目の熊肉は噛み応えのある肉ですが、噛めば噛むほど味がにじみ出てきます。お鍋の出汁にご飯をいれて雑炊風にして食べても美味しかったです。

 

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最後は、そこらのスイーツより甘く熟れたメロンで〆です。いやー、満腹満腹!!

きらびやかな雰囲気はありませんが、地のものをしっかりと堅実にうまく調理してくれている最高の夕食でした。

 

夕食を食べ終わった深夜と早朝に2つある貸し切り露天風呂に入ってきました。

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源泉かけ流しの露天風呂が、空いていれば何度も無料で貸し切れるのは最高ですね。

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露天風呂から山々の紅葉を眺めての絶景温泉、優勝という概念でしかないですね。

本当に山の温泉宿の良さを堪能できます。

 

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朝食は、温泉卵やナスの煮びたしなど

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そして、奥飛騨名物の朴葉味噌!甘さ控えめで味噌の辛味でご飯が進みます。

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塩っ辛い鮭を超えるご飯ブースターは存在しないですよね。白米が胃袋に溶けてなくなります。

朝からお櫃を空にしてごちそうさまでした!

 

奥飛騨温泉の藤屋さんは、久しぶりに感動するほどの良い宿でした。

必ず将来再訪したいと思います。