あなただけの料理を!亀山温泉ホテル
皆様、もふでございます。
この記事を執筆しているのは2021年3月21日。新型コロナウィルスにより2回目の緊急事態の最終日です。まだまだ油断は出来ないとはいえ、この新型コロナウィルスにより観光業も大きな打撃を受けています。そんな中少しでも役に立てばと思い、私の住んでいる千葉県の温泉を1つ紹介させていただきます。
今回紹介するのは千葉県君津市にある亀山温泉ホテルです。車があれば首都圏からおアクアライン経由で1時間半程度と非常にアクセスしやすい温泉地です。
私は車を運転できないので、木更津駅から久留里線という千葉県内唯一のJR非電化路線にのっていきました。なお、亀山温泉ホテルの最寄り駅は久留里線の終端である上総亀山駅となるのですが、終端まで行く久留里線の電車の本数はかなり少ないためご注意ください。うっかり逃すと数時間待ちなんてざらなんで。
亀山温泉ホテルまでは最寄りの上総亀山駅から徒歩約15分くらいです。人造のダム湖である亀山湖を眺めながら湖畔を歩くと付きます。亀山温泉は他にも数件の宿がありますが、いわゆる温泉街はありません。
ホテル自体は昭和50年に建てられたこともあり、どうしても古さと、階段がないため多少の不便さは感じるかもしれません。
今回はちょっと特殊なプランを利用したこともあり、1人泊で正規値約25,000円のお高めのプランとなります。ただ、じゃらんの割引クーポンとGoTo割引を使って実際の支払いは約13,000円でした。
通常だと複数人の宿泊で、一人1万円くらいからプランはあるので、決して値段の高い宿ではありません。
受付でチェックインを済ませて、お部屋の方に案内されました。
キングベット&こあがり和室付きの良い部屋です。
繰り返しになりますが、一人旅のためキングサイズのベットは持て余してしまいます。
無駄に横方向に寝たりして、広さを堪能していました…。
ただ、こちらも部屋自体は古くどうしても老朽化が目立つ部分はあります。
一通りお部屋を見終えた後は、待望のウェルカムスイーツタイムです。
なんと、亀山温泉ホテルさんでは、「ぴーかんなつ」という千葉特産のピーナッツを使たチョコレートと、千葉県の鴨川のお米を使った「市平せんべい」、これまた千葉名産のびわを使った「びわゼリー」の贅沢3種でした。びわゼリーは冷蔵庫でしっかりと冷やされていて、冷たさの中にびわの甘みが効いていて美味しかったです。
こういうブログを書くときに、ウェルカムスイーツのお品書きまであると非常に楽ですね。
この宿泊していた時は、「千葉おもてなしキャンペーン」という企画をやっていて、約3,000円分の地元特産品を選べるカタログが貰えました。カタログなので、頼むのを忘れる場合もありますが、その時は権利が失効するのではなく、問答無用で「久留里の名水」が送られてきます。このシステムいいですよね、忘れることがなくて。
私は丁度このころジビエを食べたいという欲求がありまして、ジビエの加工肉セットにしました。
一通り、お部屋でやることも終えて、温泉に行こうと思います。千葉県には活火山がないため、基本的に温泉は冷鉱泉という低温の温泉となるため、快適な温度で入浴するには加温が必要となります。
亀山温泉ホテルさんも湯量は毎分600Lという十分な量がありますが、加温循環しています。どうしても、冷鉱泉しかないのが千葉の悲しいところですね、老後はどこか源泉かけ流し、加温加水無しの温泉郷に移住したいです。
話はそれましたが、亀山温泉ホテルさんの浴槽はこんな感じです。
(お宿の公式HPより引用)
写真ではわかりにくいのですが、お湯の色はチョコレート色です。これは太古に積もった落ち葉の成分が溶け出しているためです。わずかに硫黄もしていて十分に温泉という感じがします。
大きい浴槽は適温に加温されていて、小さな浴槽は源泉をそのまま加温なしに投入しています。加温なしでの浴槽は男湯のみとなります。私も加温なしの浴槽に何度かチャレンジしたんですが、27℃の冷鉱泉は冷たすぎて、一瞬でギブアップ、大きな浴槽の方に入って温まりました。
亀山温泉ホテルさんは残何ながら、露天風呂はありませんが、浴室の窓が解放されていて、亀山湖の風が気持ちよかったです。宿の御主人の話では、露天風呂も作りたい気持ちもあるらしいので、今後に期待したいともいます。
また、有料ではありますが貸し切り風呂も2つあります。
温泉に入った後はお待ちかねの食事タイムです。
今回特別に高めのプランを予約したと言ってましたが、その正体がこちら
【1日1組様限定!料理長特別会席】SPオーダーメイド会席料理【bistro SUGAWARA】
です。
こちらのコースは亀山温泉ホテルの料理長である菅原氏が、私の要望を聞いて、私のために専用の会席料理を作ってくれます。
宿泊日の2週間前に菅原料理長から電話がかかってきて、料理の打ち合わせをしました。
その時の私の要望は
「千葉の名物料理であるなめろうが食べたい」
「御当地牛のかずさ牛のステーキが食べたい」
「ジビエ料理が食べたい」
「私の苦手な、キノコ、ナス、エビは入れないでくれ」
です。
こう振り返ってみると本当にワガママですね…。
料理長を苦心されたと思いますが、非常に良い料理を出してくださいました。
そのお品書きがこちら。
私の名前と料理長のフルネームが記載されているため、お品書きの両端はカットしています。
台のものは、「ジビエ鍋」です。
先附として、「ふぐのから揚げ」、「南瓜豆腐」、「そうめん南瓜」です。
特に南瓜豆腐は上に載っている和風ジュレとの相性が良かったです。
こちらは椀代わりの木更津サーモンの茶わん蒸しです。木更津は東京湾に面していますが、鮭が採れるわけではなく、木更津で陸上養殖されている鮭です。
木更津で養殖されているので、東京まで新鮮な魚を届けられることや、水温を一定に管理して常に旬の状態にできるなど、外部環境に左右されない陸上養殖のメリットがあります。この木更津サーモンの存在は知らなかったのですが、菅原料理長との打ち合わせの時に、亀山温泉ホテル一押しという事を聞き、今回の料理に組み込んでいただきました。
お刺身は、マグロに木更津サーモン、そして私のリクエストのアジのなめろうです。
なめろうは贅沢にも一匹丸々なめろうにしてくれました。お酒が進んでしましますね。
宝一品はかずさ牛のステーキ。こちらも私のリクエスト品です。シンプルに肉はうまいですよね。
そして、私的には今回最大のメインがジビエ鍋です。
お宿のHPに料理長のスピリッツとして「ジビエ料理の推進」とあったことと、私もジビエ料理に興味があったのでリクエストしました。ジビエ料理のリクエストは初めてだったようで、料理長が私のために試行錯誤して作ってくれました。西洋野菜の彩が美しい味噌鍋です。ジビエは鹿、猪、そして「キョン」です。キョンは初めて聞く方も多いと思います。気になった方は一度ググってみてください。私は食べる前にググらず良かったと思います…。
それぞれ結構な量のお肉があって、山椒とバターで味変しながら美味しくいただきましたが、このあたりでお腹が一杯になってきました。
〆の炊き込みご飯は、量を半分にしてもらいました。
デザートは別腹区分なので通常通りにいただきました。
私がキノコとエビという旅館で出てくる2大食材が苦手なこともあり、温泉宿で十分に料理を楽しめないこともありましたが、今回のプランは私のための私の好きなものの、私のコースを作ってくれるので、大満足の食事でした。
朝食は、通常のプランと同じメニューとなります。
焼き魚や納豆、ハムエッグなどオーソドックスなメニューが並びます。
サラダは自家製の3種のドレッシングで食べれるようになっています。
久留里線が8時台の電車を逃すと、午後2時まで次の電車がありません。そこで、オンデマンドタクシーを利用して、久留里駅まで送ってもらい帰りました。
久留里駅は1時間に1本くらい電車があります。
私の住んでいる千葉の宿と、めったに無い自分専用の会席料理を作ってくれることから、いずれ再訪しようとは思っています。
令和5年に浴室の大改装か新築を検討されているようなので、浴室が新しくなったら必ず行こうと思います。