もふの男温泉旅

社畜と化した男が、癒しのため温泉と食べ物を楽しむ記録。

秋田の秘湯 泥湯温泉 奥山旅館

皆様、もふです。

 

今回は昨年に訪れた秋田の秘湯について紹介したいと思います。

秋田の秘湯といえば乳頭温泉が有名かと思います。こちらもいずれ記事にしたいのですが、今回は私が温泉、お部屋、食事この3つの総合力では1番と考えている、泥湯温泉奥山旅館さんを紹介したいと思います。

 

奥山旅館の最寄り駅は秋田県湯沢駅となります。新潟県によく似た名称で温泉も有名な越後湯沢駅ガーラ湯沢駅があるので、間違えないようにご注意ください。

秋田の湯沢駅ですが、こちらは菅首相の出身地でもあります。私が訪れたは就任直後の2020年の10月でしたので、町全体で首相の就任を祝うムードもあり、首相のイラストの入ったパンケーキなども売っていました。

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奥山旅館は湯沢駅から車で40分ほどの距離にあります。路線バスの運行はありませんが「こまちシャトルバス」という乗り合いタクシーが運行されています。片道2000円で、湯沢駅前から奥山旅館の玄関まで送迎してくれます。乗り合いタクシーなので、別グループの人と乗り合わせる可能性もありますが、私の時は行も帰りも1人で快適でした。

 

泥湯温泉は今回宿泊する奥山旅館さんと、小椋旅館さんの2件の旅館で構成されています。昔は他にも旅館があったようですが、今営業しているのはこちらの2軒となります。

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奥山旅館は全9室の比較的小規模な宿となっております。日本秘湯を守る会の会員宿でもあり、今回私も秘湯を守る会のサイトを通じて予約しております。1日1部屋限定ではありますが、一人泊も受け付けていてくれてて、一人泊の割増料金も1000円ほどとなっており、ソロ旅行者には非常に心強い宿です。通常1泊18,000円ほどですが、当時はGOTOトラベルとstyaゆざわという2つのキャンペーンが行われており、1泊2食付きなのに7,000円ほどで宿泊することができました。

この記事執筆した2021年の3月中旬では、Gotoは停止中、stayゆざわキャンペーンは終了しております。

日帰り入浴も受け付けておりますが、宿の休館日も多く日帰りの時間も限られているので、事前に奥山旅館の公式HPで日帰りの受付をしているか確認してから向かうことをお勧めします。

 

宿泊した部屋はこちら。ローベットと4畳の畳の部屋となります。

秘湯の宿ながら、非常に新しく清潔な部屋なのですが、こちらは以前あった建物が火事で焼失し再建されたためです。宿泊時で再オープンしてから1年半程度で、トイレも水洗式となっています。

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ウェルカムスイーツは3種!クッキーと干しもち、そして「何か」です。

(ごめんなさい!!忘れました!!!)

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ウェルカムスイーツを楽しんだ後は、温泉に入りましょう。泥湯温泉は付近にコンビニや温泉街などもなく、温泉に入ってゆっくりするのが一番です。

奥山旅館は男女別の内風呂に、混浴の露天風呂、女性専用の露天風呂、男女別の大露天風呂の4つの湯舟り、3つの源泉が使われています。

「川の湯」と呼ばれる源泉は女性専用の露天風呂のみの使われているため、男性だと「新湯」と「天狗の湯」の2種類の源泉のみ入ることができます。

  

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こちらは混浴の露天風呂の写真(宿公式HPより引用)です。硫黄泉の源泉かけ流しとなっています。写真手前の浴槽の方が、温度が低く長湯しやすかったです。混浴といっても、宿泊者も男女合計で20人程度かつ、女性専用の露天風呂も2種類あるため私が宿泊中は女性を見かけることもありませんでした。

ちなみに男性専用の内湯から、露天風呂に出るときは少し階段があるため、足腰に不安のある方はご注意ください。

 

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お宿の正面には、大露天風呂があります。こちらは単純泉となっていますが、混浴露天風呂に負けないほど白濁しております。大露天風呂の名にふさわしく奥行きが10mくらいあります。広すぎるため湯温が保てないことから、この露天風呂は冬季休業となっております。今回宿泊したのは10月のため、少し寒気を感じる程度の気温に、42℃の適温の湯となっていました。

足を全力で伸ばしながら次に人が来たら上がろうかなと思っていたのですが、誰も来ず1時間くらい温泉に漬かって出ました。

 

温泉を出て一休みした後は、お待ちかねの夕食タイムです。奥山旅館さんでは部屋食は受け付けておらず、食事処のみとなっております。

 

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ドリンクメニューはこちら。品数は決して多くはありませんが、湯沢や秋田の地酒を飲むことができ、飲み比べセットもあります。また、ソフトドリンクには「山ぶどうスカッシュ」があり山の宿感があっていいですよね。

私は梅酒のソーダ割りを頼みました。

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夕食のお品書きはこちら。食前酒は湯沢の酒蔵の地酒でした。食前酒って梅酒とか果実酒が多いイメージでしたが、日本酒とは珍しいですね。ただ、秋田は米どころなので日本酒という選択肢もありですね。

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こちらは前菜一式ですが、秋田名物のいぶりがっこを始めとした山の幸です。中でも珍しいのは「日本一高い納豆」です。私も納豆が好きで、よく食べるのですがこちらは普段食べている納豆とは桁違いにお高いのです。なんとワンパック2,000円ですよ奥様。お高いだけあって濃厚な味の納豆でございました。

 

 

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つづいては本日のメインの1つ、秋田の御当地ブランド牛である皆瀬牛のリブロースステーキ。いやー良い肉のさしですよね。一目で単価の高いお肉であることがわかりますよー。肉も厚切りにされていて、焼き立てアツアツのお肉をポン酢と藻塩でサッパリと食べる最高ですよねー。

 

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濃厚なステーキの後は、鯉の昆布〆です。湯沢は秋田の内陸のため海の幸ではなく、川の幸が出てきました。しっかりと昆布の香が鯉に移っていて、適度に水分の抜けた鯉はねっとりとしていて、泥臭さもなくおいしかったです。

 

 

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本日の揚げ物は、舞茸と野菜の天ぷらでした。シンプルに塩で食べるのですが、揚げたてをすぐに出してくれたので、野菜の甘みを感じることができます。

温泉宿で天ぷらを出すところは多いのですが、中には天ぷらが少し冷めていて残念なお宿もあるのですが、奥山旅館さんは本当にアツアツを出してくれたので、私が苦手なキノコもおいしくいただくことができました。

 

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湯沢近くの役内川で採れたイワナの塩焼きです。こちらもアツアツの焼き立てを出してくれました。内臓は丁寧に処理されていて食べやすかったです。

 

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ここで最初に頼んだ梅酒もなくなったので、追加で山ぶどうのスカッシュを頼みました。一緒にガムシロップも出してくれるのですが、まずはそのまま一口。飲んだ感想は「とてもすっぺー」でした。山ぶどうだけあって、食用のブドウみたいに甘くないですね。ガムシロップを入れると甘さも加わっておいしかったですよ。

 

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日本3大うどんの1つである稲庭うどんです。乾麺で提供されることも多い中、こちらは生麺での提供となります。地元湯沢のしゅんぞう堂さんの麺を使っています。サッパリとして、箸休めに丁度よかったです。

 

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皆瀬牛のステーキと並ぶメインがこちら「岩手鴨のすき焼き」です。秋田の鍋といえばきりたんぽ鍋なのですき焼きは珍しいですよね。甘辛の鍋だしとぷりぷりの鴨が最高の組み合わせです。

 

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〆は秋田こまち。このために最初に出てきたいぶりがっこを温存しておきました(笑)。

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デザートはハチミツ掛けのジェラートです。サッパリとしたジェラートと濃厚な甘みのハチミツおいしいしか言えないですよね。

 

奥山旅館さん料理、奇抜なものは1つもないんですよ。どの料理も他の宿が出しているような内容なんですよ、鍋に焼き魚、天ぷら、ステーキと。でも、本当に調理が丁寧で、出来たての料理を出してくれるし、地のものをふんだんに使っていて、「湯沢の飯を食べている!!」それを感じさせてくれるのが、この宿の本当に良いところなんですよ。

 

料理に大満足して、温泉に入って寝たら、次は朝食ですね。

前夜の夕食で期待値が上がってましたが、朝食もその期待に見事にこたえてくれました。

まずは、食前ミルクとして地元湯沢の「栗駒牛乳」です。

さりげない牛乳ですらしっかりとこだわってくれるこの宿本当に好きです。

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朝食の内容は、納豆にふろふき大根、温泉卵に「ぼたっこ」という秋田でよく食べられる塩っ辛い鮭に、お櫃に入ったあきたこまちや、自家栽培のキノコを使った味噌汁です。ふろふき大根も温かいのを私が着席してから出してくれました。

 

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あとは、ミニバイキングコーナーがあり、そこでサラダとパンがありました。

ここで注目はパンでも野菜でもなく、野菜のドレッシング代わりか、パンのジャム代わりに置かれていた「いぶりがっこタルタル」です。タルタルにすることでいぶりがっこの強さがマイルドになり、食べやすくなっています。私も気に入ってお土産として買って帰りました。

 

大満足で朝食も食べ終え、10時にチェックアウトして泥湯温泉もう一つの宿である小椋旅館さんで日帰り入浴を楽しんで、帰りました。

 

奥山旅館さんは、これまで泊まってきた宿でも最高の宿だと思っています。

必ず再訪することを心に決めている数少ない宿です。

良ければ、奥山旅館さん泊まってみてください。