もふの男温泉旅

社畜と化した男が、癒しのため温泉と食べ物を楽しむ記録。

奥飛騨のハイカラ宿 松宝苑

皆様、こんにちは

もふでございます。

今日はとりとめもなく、奥飛騨温泉のお宿を紹介させていただければと思います。

いや、冬の奥飛騨に行きたい欲が高まっておりまして……

 

奥飛騨温泉は5つの温泉郷で構成されていますが、今回紹介させていただくお宿は新平湯温泉にある「松宝苑(しょうほうえん)」さんです。新平湯温泉にはありますが、はずれの方にあるため、最寄りのバス停は福地温泉口という少しややこしいことになっています。

 

こちら松宝苑さんですが、1年を通して宿泊料金が同じという特徴があります。ですので、夏休みやお正月、GWは非常にお安く泊まれるお値打ち宿です。お料理も1種類のみなので、お部屋の種類でお値段がかわるだけとなってります。

宿泊費に悩むお父さん、お母さん!お勧めですよ!

え?私??もちろん一人で泊まりましたよ。一番安い部屋なら1泊2食付きで約1.3万円で飛騨牛も食べれるんですもの!!

 

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松宝苑さんの前に立ったときから、漂うこの田舎風のどっしりとした構え、奥飛騨の雰囲気とマッチしてていいですよね。

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母屋は築120年の古民家を移築してきたそうです。歴史を感じるたたずまいですね。

中は、リフォームされていて非常にきれいになっています。

松宝苑さんは普通の宿より1時間早い14時からチェックインできます。私も14時ぴったりにお宿に行きました。

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母屋は食事会場となっており、宿泊用の部屋は別棟となっております。同じく温泉も別建屋になっており、少し歩く必要があります。

今回、宿泊したのは一番お安い、囲炉裏無し、月見台無しのお部屋です。

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一番お安い部屋と言っても、通常の和室です。きれいに清掃もしてあったのですが、なぜかわずかに床が傾いているような気がするんですよ。私の気のせいだと大変申し訳ないのですが……。

あと、壁が比較的薄いので隣の部屋の方が賑やかな方だと気になるかもしれません。私の時は幸運にもご夫婦のようでしたので、何も問題なかったんですが。

 

床の斜めりと、壁の薄さ以外は特に部屋の方に問題は無く、皆さん大好き窓際スペースですが、こちらには足置き付きの椅子が置かれてます。

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足をのっけてだら~とできるので、普段畳の上でトドのように寝そべっている私も、こちらでグダグダしてました。

一台しかないので、複数人で来たときは取り合いになりそうですね。

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こちらが松宝苑さんの情報まとめですが、食事の時間が夕食6時、朝食8時と固定になっています。こちらは旅のプランによっては、遅めの夕食が良い、早めの朝食が良いという方もいるので、注意点ですね。全室11部屋の小規模な旅館なので、一斉に食事を始めても騒々しい感じはないのですが。

また、温泉は24時間加温加水無しで自由に入れます。貸し切り風呂も2つあり空いていれば自由に使えます。

 

という事で、チェックインして早々ですが、他の方が来る前にお風呂廃炉にしましょう。

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ここの大浴場の特徴ですが、脱衣所と浴室の間に仕切りがありません。人によっては湿気などを気にされるかもしれませんが、私としては一体化することで広さが出て好きな構造です。窓も大きく非常に日当たりが良く、開放感に溢れています。

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内湯は木造りの湯舟に、加温加水消毒無しの温泉が滾々と継ぎ足されています。

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露天風呂は石造りとなっており、周囲が木で覆われていて森の中にいる感覚になります。

1時間くらいゆっくりと温泉に浸かった後は、外に置いてある木製の椅子に座って少し涼みました。

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空いていれば24時間無料で使える露天風呂はこんな感じですね。ボディーソープはありましたが、シャワーがないため、体を洗う時は大浴場になりますね。また、湯舟のサイズも大きくはないので2人が限界かなと思います。

大浴場、貸し切り露天風呂ともに、客室から離れていて、渡り廊下を歩いたりするため、冬や夜は湯冷めする可能性があります。

 

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さて、温泉に入っても夕食まで少し時間があったので、宿の外を少し散策すると

どこかで見たような姿の案山子が……

炭治郎…案山子にならないか?

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「優勝」ってどういうことなのでしょうか?人気を考えれば優勝なのかもしれませんが(;´・ω・)

丁度私の湯めぐり用の手提げカバンが、甲府で買った信玄餅と鬼滅のコラボ商品だったので、胡蝶さんと一緒にパシャリ

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(注意:こちらの案山子はお宿の近くにあるだけで、松宝苑さんとは一切関係ございません)

 

さてさて、謎の案山子を見てたりする、夕方になります。

奥飛騨のお宿は多くのお宿で普通のクラスのコースにも飛騨牛が使われています。

他のブランド牛だと1つ上のコースにしないと食べれなかったりすることもありますが、奥飛騨温泉だと普通のコースで出てくることが多いんですよねー。

もちろん松宝苑さんでもA4の飛騨牛を出してくれます!それも二品も!!!!

 

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また、松宝苑さんは飛騨牛銘柄推進協議会の指定点でもあり、ちょうど私がチェックインするときに、飛騨牛専門店の「丹生川」さんが納入していました。

 

さてさて、前置きはこんなものにして実際の夕食を紹介していきましょう。以前紹介した同じ新平湯温泉にある「藤屋」さんが田舎のかかさま料理だとしたら、こちらは田舎のハイカラ料理といった感じで、田舎の素朴さを生かしつつも、鮮やかに仕上げた料理になります。

 

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夕食は一の膳、二の膳、三の膳の簡易会席でです。お品書きが無いので、解説がてきとーかつあやふやになりますが、御容赦ください(;´・ω・)

毎回、給仕の方が説明はしてくれるのですが、記憶力に難ある身ですので。

一の膳は八寸と、鳥のスープ、何かと山の幸の刺身です。

八寸は一品一品丁寧に作れてていてどれも美味しかったですが、一の膳で私が一番感動したのは刺身の盛り合わせです。海辺の宿ではなく、山の宿でこれほどの華やかで美味しい刺身の盛り合わせを食べたのは初めてです。

刺身も、海の魚は一切使っておらず、鱒に山女魚、ナマズ、長芋、コンニャク、湯葉の刺身です。川魚と山の幸の競演。食感も味も楽しませてくれました。

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二の膳は茶わん蒸しに、飛騨牛のローストビーフクリームチーズを使った何かです。

どれも美味しく、特に飛騨牛は厚切りの大きなローストビーフで食べごたえがありました。

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ここで番外編として、川魚の塩焼きと飛騨牛の炮烙焼きです。
塩焼きは焼き立てのアツアツぱりぱり状態で出してくれましたし、炮烙焼きは自家製味噌と飛騨牛の相性ばっちりでした。

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そして、最後の三の膳は、〆のご飯とデザート

あの、〆なのに煮物と蕎麦まであるんですが……

もうお腹いっぱいですよ!!

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味、見た目、ボリュームすべて満点の夕食でした。

 

朝食もさらっと紹介しますね。

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塩鮭、温泉卵、朴葉焼きなど朝からボリューム満点でした。

 

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松宝苑さんは、建物の壁が薄目、食事の時間が固定、温泉が部屋から離れていて湯冷めしやすいなど、デメリットもある宿ですが、14時からチェックインOK、一年中同じ料金で元々リーズナブル、美味しい食事などメリットもはっきりとしていて、私は非常に良い宿だと思いました。

皆様も飛騨に行かれる際は是非ご検討ください!!!

中尾の湯 野沢温泉外湯巡り その1

みなさまー
もふでございます。

今回から短編形式で、野沢温泉の外湯巡りを紹介していこうと思います。

野沢温泉は長野にある温泉地で、おそらく日本で唯一温泉地の名前がそのまま、村の名前にもなっています。なので、長野県野沢温泉村にあるのです!!

野沢温泉では村民の皆様が13もの外湯を共同で管理されていて、野沢温泉に宿泊すれば無料で入浴することも出来ます。
(温泉の管理にも水道代や電気代がかかるため、賽銭箱があり、私も毎回少額ながら寄付しております)

今回から全13回に別けて、それら外湯を紹介したいと思います。

トップバッターは「中尾の湯」です。
13湯の中では最も広い浴槽となります。f:id:nahemohu:20211130223306j:plain

浴槽は写真撮影禁止のため、御容赦ください…
中は「あつ湯」と「ぬゆ湯」の二種の浴槽がありますが、ぬる湯がとても熱い、あつ湯がとてもとても熱いです…
野沢温泉の基本的に湯温が高くて43℃くらいは体感であります。
その中でも特に熱いと有名な外湯が今回の中尾の湯だったりします。
友人はクレージーホットと、海外の方に紹介していました。
初めて入ると出川哲朗の気持ちが少し分かるかもしれません

野沢温泉はさっと暖まり、次の外湯に巡る
そんな温泉地です

また、凡ての外湯にはシャワーがないので
御注意ください。

まぁ、こんな感じで簡単に外湯の紹介したいと思います。

田舎の名宿!至高の温冷浴!奥飛騨温泉旅館藤屋

皆様、ずいんぶと寒い季節となりましたね。

温泉ブロガーのもふです。

 

いや~この寒さ温泉の暖かさが体に染みる良い季節ですね。

先日岐阜県奥飛騨温泉に行ってきました。

そこで、久々に感動するほど良い宿に出会ったので、本日はそのお宿を紹介します。

 

奥飛騨温泉は平湯、新平湯、福地温泉栃尾温泉、新高千穂温泉の4つの温泉郷の総称となります。今回のお宿は新平湯温泉の藤屋さんです。

奥飛騨温泉郷の観光拠点となる平湯バスターミナルからもバスで10分ほどとアクセスも良いです。平湯バスターミナルは新宿や名古屋、大阪、京都など各地と高速バスで繋がっています。私も新宿から約4.5時間のバス旅を経て新平湯までたどり着きました。

 

藤屋さんは全7室と小規模な旅館ながら、無料で空いていればいつでも使える露天風呂が2つもあり、このコロナ時代にはうれしい密を避けられるお宿でもあります。

温泉だけでなく、畳は抗菌のものに変えたり、高性能な空気清浄機を設置したりと宿としてもウィズコロナに真剣に取り組んでいる宿です。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、こちらが藤屋さんの全景です。

旅館というより、民宿のような雰囲気があるかもしれません。

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藤屋さんの注意点ですが、家族経営の小さなお宿なので3時ちょっきしにならないと、チェックインできません。また、周辺に少し時間のつぶせるようなカフェなども無いので、ご注意ください。

 

今回は私1人の宿泊なので部屋は一番小さな8畳のお部屋です。

まぁ、一人旅なので8畳でも持て余してしまうのですが……

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畳もコロナ対策で入れ替えたばかりで非常に快適です。風呂はついていませんが、洗面台とトイレはついています。

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ウェルカムフルーツは「奥飛騨見聞録」です。どら焼きの生地であんこと餅を包んだものです。お味は想像通りですが、美味しいかったです。

 

一息ついたところでお待ちかねの温泉タイムです。藤屋さんは奥飛騨温泉で唯一の70℃の源泉と35℃の源泉、温冷2つの源泉を持つお宿です。それを生かし、循環なしで常にお湯がかけ流されていています。

そして、私一押しが35℃の冷泉のみを注いだ浴槽です。

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写真奥が通常の浴槽で、一部浅瀬になっていてそこで寝湯を楽しみながらゆっくりと体を温めて、手前の35℃源泉オンリーの浴槽で一気に体を冷やす。これを何回も繰り返していくと、じょじょに体が溶けるような極上の感覚を味わえます。

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おもむろに露天風呂に出て紅葉を楽しみながら温泉に浸かったり、浴槽の淵で横になってくつろいだりしながら、温冷浴を1時間以上楽しみました。

今回宿泊した時は私を含めて5組しかいませんでしたので、何度か大浴場を利用したのですが、ずっと独泉していました。

 

温泉に入ってリラックスしたら、お腹がすいてきますよね?

藤屋さんではハイカラなコース料理は出てきません。しかし、奥飛騨の自然の恵みを生かした「かかさま料理」をお腹いっぱいになるほど出してくれます。

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食前酒は自家製の山ぶどう酒です。毎年秋になると1年分つけているそうです。少しアルコールが高いですが、いい山ぶどうの良い香りがしました。

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前菜的な物として、各種山菜があります。お品書きも無くて、私も山菜には詳しくないので、詳細なことは語れないですが、左上のゼンマイは鰹の出汁が利いてて、食感も良かったです。

 

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奥飛騨は標高1000メートルくらいのところにあるので、夜は冷え込みます。こんな時に暖かいお蕎麦はうれしい限りです。

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そして、飛騨と言えばこちら飛騨牛ですよ!!一目で高い肉とわかるこのサシの具合!!それを贅沢に朴葉焼きにして食べます。非常に柔らかく脂の甘みを感じられる良い肉でした。
こちらは藤屋さんに限らないのですが、奥飛騨温泉郷のお宿だと基本的に飛騨牛の料理が通常の宿泊コースでもついてくるんですよね。他の温泉地だと上のグレードの料理プランにしないと、御当地のブランド牛が食べれなかったりすることも多いので、奥飛騨温泉郷全体で、「飛騨牛を食え!」そう叫んでいる気がします。

 

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刺身は山の宿らしく、イワナの姿造りです。つぶらな瞳が可愛いですね。ちなみに、今回私が泊まっているプランは普通のプランで、料理アップグレードとかじゃないんですよ。それなのに贅沢にも丸々一匹食べてええんですかね?

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こちらは鱒の笹の葉包み焼です。いい感じにふっくらと焼きあがっていました。

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天ぷらはエビの大葉巻き、ヨモギ餅、山菜、南瓜をアツアツの揚げたてで持ってきてくれました。宿泊者の少ない宿だからこその出来たてほやほやの料理ですよね。

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今回一番私が楽しみにしていたメニューがこちら。温泉熊鍋です。藤屋さんでは、鴨、地鶏、イノシシ、熊のなかから好きなお鍋を選ぶことができます。これまで熊肉を食べたことが無かったので、迷わず選びました。お鍋自体は甘めの味付けのため、卓上にある一味を加えて味を引き締めるとさらに美味しかったです。注目の熊肉は噛み応えのある肉ですが、噛めば噛むほど味がにじみ出てきます。お鍋の出汁にご飯をいれて雑炊風にして食べても美味しかったです。

 

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最後は、そこらのスイーツより甘く熟れたメロンで〆です。いやー、満腹満腹!!

きらびやかな雰囲気はありませんが、地のものをしっかりと堅実にうまく調理してくれている最高の夕食でした。

 

夕食を食べ終わった深夜と早朝に2つある貸し切り露天風呂に入ってきました。

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源泉かけ流しの露天風呂が、空いていれば何度も無料で貸し切れるのは最高ですね。

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露天風呂から山々の紅葉を眺めての絶景温泉、優勝という概念でしかないですね。

本当に山の温泉宿の良さを堪能できます。

 

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朝食は、温泉卵やナスの煮びたしなど

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そして、奥飛騨名物の朴葉味噌!甘さ控えめで味噌の辛味でご飯が進みます。

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塩っ辛い鮭を超えるご飯ブースターは存在しないですよね。白米が胃袋に溶けてなくなります。

朝からお櫃を空にしてごちそうさまでした!

 

奥飛騨温泉の藤屋さんは、久しぶりに感動するほどの良い宿でした。

必ず将来再訪したいと思います。

秘湯 乳頭温泉 休暇村

皆様 、おんせんぶろがーのもふです。

記事執筆現在が7月なのですが、例年のごとく猛暑ですね……

気温が高いと温泉に長湯しにくいので、私はしばらく温泉旅行はお休み中です。

 

そのかわり、このブログで色々な温泉を紹介できればと思います。

今回は秘湯として名高い、秋田県乳頭温泉にある休暇村さんを紹介します。

乳頭温泉は休暇村を含めた7つの宿で構成される温泉郷ですが、いわゆる温泉街は無くお土産屋や飲食店も宿が片手間に提供しているものばかりです。食べ歩きしながらお土産を選んだりする温泉観光ではなく、「ガッツリ温泉を回る!!」というスタイルになります。

乳頭温泉が僻地にある秘境というイメージがあるかもしれませんが、東京駅から秋田新幹線1本で最寄り駅の田沢湖駅まで行けて、最寄り駅から乳頭温泉まで路線バスも運行されているため、アクセスは非常に良いです。

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田沢湖駅では、熊の剥製もあったのですが、意外とお目目が小さいですね……

もっとギラギラした目をしているものだと思ってました。

乳頭温泉では熊の心配はあまりないのですが、同じく田沢湖から行ける玉川温泉というところでは良く目撃されているようです。

 

田沢湖駅から路線バスに乗ること約40分で乳頭温泉の休暇村につきました。

バスも休暇村のすぐ側で下してくれるので助かります。

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秘境のイメージとは違う近代的なお宿です。シャワーやコインランドリーもあり秘境的なイメージを持っていると正直がっかりするかもしれませんが、秘境温泉は初めてだったので、普通の宿にしました。

もし、秘境感漂う宿がご希望でしたら「鶴の湯」や「黒湯(冬季休業)」がお勧めです。私も次回は「鶴の湯」さんに泊まろうと思います。

 

乳頭温泉では、宿泊すると他の6つの宿に湯めぐりできる、湯めぐり帖を1,800円で買うことができます。乳頭温泉の日帰りは1か所で通常600円程度なので大変お得な上に、湯めぐりバスにも乗ることができます。湯めぐりバスですが、本数は少ないですが全ての温泉宿に送ってくれるため大変重宝します。ほかの宿は歩いて行けるのですが、鶴の湯さんだけ他の宿とは離れているため、このバスを利用しないと時間がかかり過ぎます。乳頭温泉の湯めぐりは、今回とは別にブログにしたいと思います。

 

湯めぐり時に大変うれしかったのは、バスタオルとフェイスタオルを貸していただけたことです。マイタオルも持ってはいるのですが、実は他の温泉巡りもこの乳頭温泉の前にしていて、マイタオルが湿っていたので乾いたタオルで気持ちよく入浴できました。

 

乳頭温泉巡りをして、3時になったのでお宿にチェックインしました。

休暇村はツインベットの洋室と、畳敷きの和室両方ありますが、今回は一人旅なのでスペースが広く使える和室にしました。

ウェルカムスイーツは「うす焼き」で、お茶ではなく乳頭温泉のブナ林の湧水と共にいただきます。乳頭温泉は温泉だけでなく湧水も豊富で、キリリと冷えたお水はおいしかったです。

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最近はやりの「温泉娘」ですが、乳頭温泉では「乳頭和」ちゃんがいて、この休暇村に等身大パネルが設置されています。

浴衣姿がきれいですね。

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お部屋で一呼吸おいたら、お待ちかねのお風呂廃炉です。

休暇村さんでは、男女別に内湯が2つ、露天風呂が1つあります。シャワーも通常の銭湯で使われるのと同じものがあり、脱衣場も同じく近代的な感じとなっています。

源泉が2種、ナトリウム炭酸水素塩泉の「乳頭の湯」と単純硫黄泉の「田沢高原の湯」です。乳頭の湯が内湯でぬるめ、田沢高原の湯が内湯と露天風呂で湯温が高めに設定されています。両方とも源泉かけ流しですが、源泉温度が高いため、加水されています。

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(浴室の写真のみお宿公式HPより引用しております)

 

この時は平日だったこともあり、すいていて硫黄の匂いがガッツリする湯にゆっくりつかることができました。夜に1時間くらい誰も入浴してこず3つの浴槽を独泉して、十二分に癒されました。後で気づいたのですが、ちょうどその時間ナイトハイクというイベントをやっていたようです。

露天風呂も木製の浴槽が良い雰囲気を出していて、周囲のブナ林と調和しているのですが、滑り止めの人工芝だけその存在が浮いてました…

 

温泉にも十分に漬かったという事で、残すは食事!!こちらも宿毎に特色があって、楽しみですよね。休暇村さんでは、夕食は会席料理かバイキング、朝食はバイキングのみとなっています。私は好き嫌いが多いこともあり、朝夕共にバイキングのプランを頼みました。

 

休暇村さんのバイキングは品数は決して多いとは言えませんが、地元の御当地グルメが多く採用されていて、味も良かったです。

 

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秋田の御当地鍋であるきりたんぽ鍋と、田沢湖名物の御当地鍋である「山の芋鍋」がありました。山の芋鍋は味噌仕立てで山芋でできた団子が入っています。今回の食事の中で一番美味しかったのが、いぶりがっこクリームチーズ添えです。いぶりがっこは秋田の名物で漬物を燻製にしたものですが、どうしても燻製にすることで味にトゲトゲしさが出てしまうのですが、クリームチーズと一緒に食べることで、トゲトゲしさが消えて、いぶりがっこの濃厚な旨味だけを味わうことができます。
こちらは秋田に行かなくても試せるので、皆様もぜひ。

 

デザートは売店で売っていたレッドバードです。このとき初めて知った果物ですが、宣伝通りリンゴのような甘酸っぱいフルーツでした。

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朝食は温泉卵や蕎麦、揚げ物など。また、いぶりがっこ食べてますね(笑)

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乳頭温泉休暇村さんは秘湯にありながらも、近代的な良さを兼ね備えたお宿です。秘湯に行きたいけど、古そうな建屋は嫌だや、秘湯初心者にお勧めのお宿です。

さらば、名湯!!霧島国際ホテル

皆様、もふです。

 

今日も今日とて、温泉の紹介をしたいと思います。

本ブログでも度々紹介している霧島温泉郷の中でも、屈指の有名宿である「霧島国際ホテル」さんに日帰り入浴してきました。霧島国際ホテルさんですが、開業から50年経ち、施設が老朽化していることと、新型コロナウィルスの影響で未来の見通しが立たないこともあり、2021年5月20日で閉館します。閉館まで約50日、本ブログを読んでくださり、1人でも霧島国際ホテルに訪れて、思い出に残していただければと思い、執筆いたします。

 

霧島国際ホテル霧島温泉郷の中心丸尾から徒歩5分ほど、宿の前にはバス停もありアクセスは良好です。

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霧島国際ホテルさんは、大規模な宿という事もあり、メインの大浴場2つと、サブの露天風呂の2つの計4つの浴場があります。メインの大浴場にも露天風呂があり、朝に男女の風呂が入れ替わります。

なので、本当にすべての風呂に入りたい場合は宿泊する必要があります。

 

温泉に関しては霧島温泉郷らしく単純硫黄泉となっております。日帰り温泉の利用時間は11時~15時の間で、入浴料は大人1,000円(税込み)で、フェイスタオルがついてきます。

フェイスタオルがついてくるのは、個人的には非常にうれしいです。何件も温泉を回っていると、フェイスタオルがづくづくになってしまうので。

また、なぜか私が日帰り温泉を利用した時は500円でした。何かのキャンペーンでもやっていたのでしょうか?

 

まずは、大浴場のほうから紹介を。

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(宿の公式HPより引用)

 

大浴場の方は円形の風呂が複数あり、湯量が多いため全体的に湿度が高くなっています。

個人的に湿度の高い浴場は苦手なため、早々に大浴場併設の露天風呂に移動しました。

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(宿公式HPより引用)

 

こちらは、非常に私好みの露天風呂でした。

細かく壁などで区切ってあって、他人の目を気にしなくてよいところ、真っ白に白濁した温泉、吹き抜ける霧島の風、ゆっくり足を延ばして漬かっていました。この写真には写っていませんが、源泉から引いた温泉がパイプを通じて直接露天風呂に注がれており、非常に新鮮なお湯です。

 

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(宿公式HPより引用)

また、私は湿気が苦手なためすぐ出たのですが、温泉を床下に巡らせ、その蒸気で蒸されるミストサウナもありました。

女性風呂には泥パックもあるそうです。

 

40分くらい露天風呂に漬かったあとは、別に棟にある露天風呂に向かいました。これが結構遠くて4分ぐらい歩きました。

遠いせいか他の人が来ず30分くらいずっと独泉できたのは良かったです。

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こちらも硫黄泉でした。大浴場の露天風呂の方が広いけど、仕切りがあって他人の目を意識せずに済むので、私はそちらの方が好きです。

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別棟の露天風呂にもヒノキの内湯があり、こちらは窓が開いていたこともあり湿気がこもらず、快適に入ることができ、なおかつ木の滑らかな質感を楽しみながら温泉に入れるため、もっぱら内風呂にばかり入ってました。

いやー、ヒノキ風呂いいですね。

 

大浴場で露天風呂が気に入り、露天風呂メインの別棟では内湯が気に入り、なんかアベコベですね。

 

非常に泉質の良い硫黄泉のお宿であるため、閉館するのは惜しいです。

どこかの企業が買い取って、再営業してくれるのを祈ります。

霧島国際ホテルは2021年の5月20日まで!!

興味ある方はお早めに!!!

最後に、霧島国際ホテル名物のエスカレーターの写真です。

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あなただけの料理を!亀山温泉ホテル

皆様、もふでございます。

この記事を執筆しているのは2021年3月21日。新型コロナウィルスにより2回目の緊急事態の最終日です。まだまだ油断は出来ないとはいえ、この新型コロナウィルスにより観光業も大きな打撃を受けています。そんな中少しでも役に立てばと思い、私の住んでいる千葉県の温泉を1つ紹介させていただきます。

 

今回紹介するのは千葉県君津市にある亀山温泉ホテルです。車があれば首都圏からおアクアライン経由で1時間半程度と非常にアクセスしやすい温泉地です。

私は車を運転できないので、木更津駅から久留里線という千葉県内唯一のJR非電化路線にのっていきました。なお、亀山温泉ホテルの最寄り駅は久留里線の終端である上総亀山駅となるのですが、終端まで行く久留里線の電車の本数はかなり少ないためご注意ください。うっかり逃すと数時間待ちなんてざらなんで。

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亀山温泉ホテルまでは最寄りの上総亀山駅から徒歩約15分くらいです。人造のダム湖である亀山湖を眺めながら湖畔を歩くと付きます。亀山温泉は他にも数件の宿がありますが、いわゆる温泉街はありません。

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ホテル自体は昭和50年に建てられたこともあり、どうしても古さと、階段がないため多少の不便さは感じるかもしれません。

今回はちょっと特殊なプランを利用したこともあり、1人泊で正規値約25,000円のお高めのプランとなります。ただ、じゃらんの割引クーポンとGoTo割引を使って実際の支払いは約13,000円でした。

通常だと複数人の宿泊で、一人1万円くらいからプランはあるので、決して値段の高い宿ではありません。

 

受付でチェックインを済ませて、お部屋の方に案内されました。

キングベット&こあがり和室付きの良い部屋です。

繰り返しになりますが、一人旅のためキングサイズのベットは持て余してしまいます。

無駄に横方向に寝たりして、広さを堪能していました…。

ただ、こちらも部屋自体は古くどうしても老朽化が目立つ部分はあります。

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一通りお部屋を見終えた後は、待望のウェルカムスイーツタイムです。

なんと、亀山温泉ホテルさんでは、「ぴーかんなつ」という千葉特産のピーナッツを使たチョコレートと、千葉県の鴨川のお米を使った「市平せんべい」、これまた千葉名産のびわを使った「びわゼリー」の贅沢3種でした。びわゼリーは冷蔵庫でしっかりと冷やされていて、冷たさの中にびわの甘みが効いていて美味しかったです。

こういうブログを書くときに、ウェルカムスイーツのお品書きまであると非常に楽ですね。

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この宿泊していた時は、「千葉おもてなしキャンペーン」という企画をやっていて、約3,000円分の地元特産品を選べるカタログが貰えました。カタログなので、頼むのを忘れる場合もありますが、その時は権利が失効するのではなく、問答無用で「久留里の名水」が送られてきます。このシステムいいですよね、忘れることがなくて。

私は丁度このころジビエを食べたいという欲求がありまして、ジビエの加工肉セットにしました。

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一通り、お部屋でやることも終えて、温泉に行こうと思います。千葉県には活火山がないため、基本的に温泉は冷鉱泉という低温の温泉となるため、快適な温度で入浴するには加温が必要となります。

亀山温泉ホテルさんも湯量は毎分600Lという十分な量がありますが、加温循環しています。どうしても、冷鉱泉しかないのが千葉の悲しいところですね、老後はどこか源泉かけ流し、加温加水無しの温泉郷に移住したいです。

話はそれましたが、亀山温泉ホテルさんの浴槽はこんな感じです。

(お宿の公式HPより引用)

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写真ではわかりにくいのですが、お湯の色はチョコレート色です。これは太古に積もった落ち葉の成分が溶け出しているためです。わずかに硫黄もしていて十分に温泉という感じがします。

大きい浴槽は適温に加温されていて、小さな浴槽は源泉をそのまま加温なしに投入しています。加温なしでの浴槽は男湯のみとなります。私も加温なしの浴槽に何度かチャレンジしたんですが、27℃の冷鉱泉は冷たすぎて、一瞬でギブアップ、大きな浴槽の方に入って温まりました。

亀山温泉ホテルさんは残何ながら、露天風呂はありませんが、浴室の窓が解放されていて、亀山湖の風が気持ちよかったです。宿の御主人の話では、露天風呂も作りたい気持ちもあるらしいので、今後に期待したいともいます。

また、有料ではありますが貸し切り風呂も2つあります。

 

温泉に入った後はお待ちかねの食事タイムです。

今回特別に高めのプランを予約したと言ってましたが、その正体がこちら

【1日1組様限定!料理長特別会席】SPオーダーメイド会席料理【bistro SUGAWARA】

です。

こちらのコースは亀山温泉ホテルの料理長である菅原氏が、私の要望を聞いて、私のために専用の会席料理を作ってくれます。

宿泊日の2週間前に菅原料理長から電話がかかってきて、料理の打ち合わせをしました。

その時の私の要望は

「千葉の名物料理であるなめろうが食べたい」

「御当地牛のかずさ牛のステーキが食べたい」

ジビエ料理が食べたい」

「私の苦手な、キノコ、ナス、エビは入れないでくれ」

です。

こう振り返ってみると本当にワガママですね…。

料理長を苦心されたと思いますが、非常に良い料理を出してくださいました。

そのお品書きがこちら。

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私の名前と料理長のフルネームが記載されているため、お品書きの両端はカットしています。

台のものは、「ジビエ鍋」です。

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先附として、「ふぐのから揚げ」、「南瓜豆腐」、「そうめん南瓜」です。

特に南瓜豆腐は上に載っている和風ジュレとの相性が良かったです。

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こちらは椀代わりの木更津サーモンの茶わん蒸しです。木更津は東京湾に面していますが、鮭が採れるわけではなく、木更津で陸上養殖されている鮭です。

木更津で養殖されているので、東京まで新鮮な魚を届けられることや、水温を一定に管理して常に旬の状態にできるなど、外部環境に左右されない陸上養殖のメリットがあります。この木更津サーモンの存在は知らなかったのですが、菅原料理長との打ち合わせの時に、亀山温泉ホテル一押しという事を聞き、今回の料理に組み込んでいただきました。

 

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お刺身は、マグロに木更津サーモン、そして私のリクエストのアジのなめろうです。

なめろうは贅沢にも一匹丸々なめろうにしてくれました。お酒が進んでしましますね。

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宝一品はかずさ牛のステーキ。こちらも私のリクエスト品です。シンプルに肉はうまいですよね。

 

そして、私的には今回最大のメインがジビエ鍋です。 f:id:nahemohu:20210321194635j:plain

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お宿のHPに料理長のスピリッツとして「ジビエ料理の推進」とあったことと、私もジビエ料理に興味があったのでリクエストしました。ジビエ料理のリクエストは初めてだったようで、料理長が私のために試行錯誤して作ってくれました。西洋野菜の彩が美しい味噌鍋です。ジビエは鹿、猪、そして「キョン」です。キョンは初めて聞く方も多いと思います。気になった方は一度ググってみてください。私は食べる前にググらず良かったと思います…。

それぞれ結構な量のお肉があって、山椒とバターで味変しながら美味しくいただきましたが、このあたりでお腹が一杯になってきました。

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〆の炊き込みご飯は、量を半分にしてもらいました。

デザートは別腹区分なので通常通りにいただきました。

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私がキノコとエビという旅館で出てくる2大食材が苦手なこともあり、温泉宿で十分に料理を楽しめないこともありましたが、今回のプランは私のための私の好きなものの、私のコースを作ってくれるので、大満足の食事でした。

 

朝食は、通常のプランと同じメニューとなります。

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焼き魚や納豆、ハムエッグなどオーソドックスなメニューが並びます。

サラダは自家製の3種のドレッシングで食べれるようになっています。

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久留里線が8時台の電車を逃すと、午後2時まで次の電車がありません。そこで、オンデマンドタクシーを利用して、久留里駅まで送ってもらい帰りました。

久留里駅は1時間に1本くらい電車があります。

 

私の住んでいる千葉の宿と、めったに無い自分専用の会席料理を作ってくれることから、いずれ再訪しようとは思っています。

令和5年に浴室の大改装か新築を検討されているようなので、浴室が新しくなったら必ず行こうと思います。

秋田の秘湯 泥湯温泉 奥山旅館

皆様、もふです。

 

今回は昨年に訪れた秋田の秘湯について紹介したいと思います。

秋田の秘湯といえば乳頭温泉が有名かと思います。こちらもいずれ記事にしたいのですが、今回は私が温泉、お部屋、食事この3つの総合力では1番と考えている、泥湯温泉奥山旅館さんを紹介したいと思います。

 

奥山旅館の最寄り駅は秋田県湯沢駅となります。新潟県によく似た名称で温泉も有名な越後湯沢駅ガーラ湯沢駅があるので、間違えないようにご注意ください。

秋田の湯沢駅ですが、こちらは菅首相の出身地でもあります。私が訪れたは就任直後の2020年の10月でしたので、町全体で首相の就任を祝うムードもあり、首相のイラストの入ったパンケーキなども売っていました。

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奥山旅館は湯沢駅から車で40分ほどの距離にあります。路線バスの運行はありませんが「こまちシャトルバス」という乗り合いタクシーが運行されています。片道2000円で、湯沢駅前から奥山旅館の玄関まで送迎してくれます。乗り合いタクシーなので、別グループの人と乗り合わせる可能性もありますが、私の時は行も帰りも1人で快適でした。

 

泥湯温泉は今回宿泊する奥山旅館さんと、小椋旅館さんの2件の旅館で構成されています。昔は他にも旅館があったようですが、今営業しているのはこちらの2軒となります。

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奥山旅館は全9室の比較的小規模な宿となっております。日本秘湯を守る会の会員宿でもあり、今回私も秘湯を守る会のサイトを通じて予約しております。1日1部屋限定ではありますが、一人泊も受け付けていてくれてて、一人泊の割増料金も1000円ほどとなっており、ソロ旅行者には非常に心強い宿です。通常1泊18,000円ほどですが、当時はGOTOトラベルとstyaゆざわという2つのキャンペーンが行われており、1泊2食付きなのに7,000円ほどで宿泊することができました。

この記事執筆した2021年の3月中旬では、Gotoは停止中、stayゆざわキャンペーンは終了しております。

日帰り入浴も受け付けておりますが、宿の休館日も多く日帰りの時間も限られているので、事前に奥山旅館の公式HPで日帰りの受付をしているか確認してから向かうことをお勧めします。

 

宿泊した部屋はこちら。ローベットと4畳の畳の部屋となります。

秘湯の宿ながら、非常に新しく清潔な部屋なのですが、こちらは以前あった建物が火事で焼失し再建されたためです。宿泊時で再オープンしてから1年半程度で、トイレも水洗式となっています。

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ウェルカムスイーツは3種!クッキーと干しもち、そして「何か」です。

(ごめんなさい!!忘れました!!!)

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ウェルカムスイーツを楽しんだ後は、温泉に入りましょう。泥湯温泉は付近にコンビニや温泉街などもなく、温泉に入ってゆっくりするのが一番です。

奥山旅館は男女別の内風呂に、混浴の露天風呂、女性専用の露天風呂、男女別の大露天風呂の4つの湯舟り、3つの源泉が使われています。

「川の湯」と呼ばれる源泉は女性専用の露天風呂のみの使われているため、男性だと「新湯」と「天狗の湯」の2種類の源泉のみ入ることができます。

  

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こちらは混浴の露天風呂の写真(宿公式HPより引用)です。硫黄泉の源泉かけ流しとなっています。写真手前の浴槽の方が、温度が低く長湯しやすかったです。混浴といっても、宿泊者も男女合計で20人程度かつ、女性専用の露天風呂も2種類あるため私が宿泊中は女性を見かけることもありませんでした。

ちなみに男性専用の内湯から、露天風呂に出るときは少し階段があるため、足腰に不安のある方はご注意ください。

 

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お宿の正面には、大露天風呂があります。こちらは単純泉となっていますが、混浴露天風呂に負けないほど白濁しております。大露天風呂の名にふさわしく奥行きが10mくらいあります。広すぎるため湯温が保てないことから、この露天風呂は冬季休業となっております。今回宿泊したのは10月のため、少し寒気を感じる程度の気温に、42℃の適温の湯となっていました。

足を全力で伸ばしながら次に人が来たら上がろうかなと思っていたのですが、誰も来ず1時間くらい温泉に漬かって出ました。

 

温泉を出て一休みした後は、お待ちかねの夕食タイムです。奥山旅館さんでは部屋食は受け付けておらず、食事処のみとなっております。

 

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ドリンクメニューはこちら。品数は決して多くはありませんが、湯沢や秋田の地酒を飲むことができ、飲み比べセットもあります。また、ソフトドリンクには「山ぶどうスカッシュ」があり山の宿感があっていいですよね。

私は梅酒のソーダ割りを頼みました。

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夕食のお品書きはこちら。食前酒は湯沢の酒蔵の地酒でした。食前酒って梅酒とか果実酒が多いイメージでしたが、日本酒とは珍しいですね。ただ、秋田は米どころなので日本酒という選択肢もありですね。

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こちらは前菜一式ですが、秋田名物のいぶりがっこを始めとした山の幸です。中でも珍しいのは「日本一高い納豆」です。私も納豆が好きで、よく食べるのですがこちらは普段食べている納豆とは桁違いにお高いのです。なんとワンパック2,000円ですよ奥様。お高いだけあって濃厚な味の納豆でございました。

 

 

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つづいては本日のメインの1つ、秋田の御当地ブランド牛である皆瀬牛のリブロースステーキ。いやー良い肉のさしですよね。一目で単価の高いお肉であることがわかりますよー。肉も厚切りにされていて、焼き立てアツアツのお肉をポン酢と藻塩でサッパリと食べる最高ですよねー。

 

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濃厚なステーキの後は、鯉の昆布〆です。湯沢は秋田の内陸のため海の幸ではなく、川の幸が出てきました。しっかりと昆布の香が鯉に移っていて、適度に水分の抜けた鯉はねっとりとしていて、泥臭さもなくおいしかったです。

 

 

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本日の揚げ物は、舞茸と野菜の天ぷらでした。シンプルに塩で食べるのですが、揚げたてをすぐに出してくれたので、野菜の甘みを感じることができます。

温泉宿で天ぷらを出すところは多いのですが、中には天ぷらが少し冷めていて残念なお宿もあるのですが、奥山旅館さんは本当にアツアツを出してくれたので、私が苦手なキノコもおいしくいただくことができました。

 

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湯沢近くの役内川で採れたイワナの塩焼きです。こちらもアツアツの焼き立てを出してくれました。内臓は丁寧に処理されていて食べやすかったです。

 

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ここで最初に頼んだ梅酒もなくなったので、追加で山ぶどうのスカッシュを頼みました。一緒にガムシロップも出してくれるのですが、まずはそのまま一口。飲んだ感想は「とてもすっぺー」でした。山ぶどうだけあって、食用のブドウみたいに甘くないですね。ガムシロップを入れると甘さも加わっておいしかったですよ。

 

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日本3大うどんの1つである稲庭うどんです。乾麺で提供されることも多い中、こちらは生麺での提供となります。地元湯沢のしゅんぞう堂さんの麺を使っています。サッパリとして、箸休めに丁度よかったです。

 

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皆瀬牛のステーキと並ぶメインがこちら「岩手鴨のすき焼き」です。秋田の鍋といえばきりたんぽ鍋なのですき焼きは珍しいですよね。甘辛の鍋だしとぷりぷりの鴨が最高の組み合わせです。

 

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〆は秋田こまち。このために最初に出てきたいぶりがっこを温存しておきました(笑)。

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デザートはハチミツ掛けのジェラートです。サッパリとしたジェラートと濃厚な甘みのハチミツおいしいしか言えないですよね。

 

奥山旅館さん料理、奇抜なものは1つもないんですよ。どの料理も他の宿が出しているような内容なんですよ、鍋に焼き魚、天ぷら、ステーキと。でも、本当に調理が丁寧で、出来たての料理を出してくれるし、地のものをふんだんに使っていて、「湯沢の飯を食べている!!」それを感じさせてくれるのが、この宿の本当に良いところなんですよ。

 

料理に大満足して、温泉に入って寝たら、次は朝食ですね。

前夜の夕食で期待値が上がってましたが、朝食もその期待に見事にこたえてくれました。

まずは、食前ミルクとして地元湯沢の「栗駒牛乳」です。

さりげない牛乳ですらしっかりとこだわってくれるこの宿本当に好きです。

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朝食の内容は、納豆にふろふき大根、温泉卵に「ぼたっこ」という秋田でよく食べられる塩っ辛い鮭に、お櫃に入ったあきたこまちや、自家栽培のキノコを使った味噌汁です。ふろふき大根も温かいのを私が着席してから出してくれました。

 

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あとは、ミニバイキングコーナーがあり、そこでサラダとパンがありました。

ここで注目はパンでも野菜でもなく、野菜のドレッシング代わりか、パンのジャム代わりに置かれていた「いぶりがっこタルタル」です。タルタルにすることでいぶりがっこの強さがマイルドになり、食べやすくなっています。私も気に入ってお土産として買って帰りました。

 

大満足で朝食も食べ終え、10時にチェックアウトして泥湯温泉もう一つの宿である小椋旅館さんで日帰り入浴を楽しんで、帰りました。

 

奥山旅館さんは、これまで泊まってきた宿でも最高の宿だと思っています。

必ず再訪することを心に決めている数少ない宿です。

良ければ、奥山旅館さん泊まってみてください。